市立室蘭病院伝染病棟
市立室蘭病院伝染病棟
北海道室蘭市常盤町
伝染病および予防
〔市立中浜病院・消毒所の廃止〕大正9年(1920年)に建設された市立中浜病院の老朽を機に改築することになり、31年8月20日隔離病舎設置事業の承認を得たので同年7月26日松村組の請け負いで着工、32年3月2日完成、市立総合病院に併設された。これよりさき31年3月20日(提案は2月28日)の市議会で移転案と予算案を議決した。規模は円筒型鉄筋コンクリート3階建て、建て面積696平方メートル、病床数40ベットとして10室、総工費1,858万9,292円、工事の内容は主体工事1,460万円、SK消毒装置123万円、汽かん設備27万円、ガス設備工事56万2,000円、初年度設備費73万7,786円、その他1,189万506円。名称は「常盤ヶ丘病舎」として伝染病予防法に基づく併設隔離病舎であり、医療法によるときは市立室蘭総合病院の一部として取り扱われ、入院患者の診療、看護、その他日常の病舎管理運営は親病院(市立室蘭総合病院)が行ない、衛生課は伝染病予防法に基づき、病舎の管理運営について指示監督を行なう。入院患者の診療、看護その他、日常の管理運営に要する費用は、親病院が負担し、その負担に対して一般会計から委託料を支払う方法がとられている。本病舎は、主事1人を一般会計から、看護婦1人を親病院から常置せしめて運営されている。市立消毒所は、中浜病院の移設に伴い、消毒所を常盤ヶ丘病舎内に設置して、SK真空消毒装置を設置した。
『室蘭市史 本編』(1963年)
市立隔離病舎
昭和二年いらい中浜病院の消毒所を伝染病予防法以外の一般消毒にも利用するようになったが、市立総合病院の再建とともに、三十一年七月二十六日、本院裏手に隔離病舎(鉄筋コンクリート三階建=建坪延べ一、〇二一・六五平方メートル)の建設に着手し、三十二年三月二日、病室九、四十ベットを有する円形の常盤ヶ丘病舎を完成した。
なお、消毒所(常盤ヶ丘病舎内)はS・K真空装置を備えており、使用料は(四七年度)次のとおり。(略)
『新室蘭市史 第4巻』(1987年)




『室蘭市勢要覧 1963』(1963年)
『室蘭市史』(1963年)
『新室蘭市史 第4巻』(1987年)
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