梅花中学校・高等学校
梅花中学校・高等学校(昭和33年築)
大阪府豊中市上野西1-5-30
梅花学園
大阪府豊中市
設計 1957
施工 竹中工務店
面積 2400㎡(726坪)
工費 3400万円(4.7万円/坪)
女子中・高・短大
これは作者としては珍しいキリスト系の学校で四階大講堂は平常は祈?室として使用される。かつて山口県萩市に作者の設計でない円形校舎を建てたキリスト系の学校があり、その後再三、キリスト系の学校より円形校舎建築の依頼があつたが、決つたように中途で荻の神父様から反対意見があつたといつて中止された。今回初めてキリスト系の方々に正統な円形校舎を見て頂く良い機会が訪れたわけだ。
本校は故小林一三氏の令嬢が三人共遠方より通学されたという位で、古くからの有名校であり、広い敷地がありながら綜合計画の欠除から、増築の余地は殆んどない様に見受けられた。円形校舎ならば門前のホンの僅かな土地で済み、しかも1000人以上の学生を収容出来、その上2000人近くの大講堂もとれるのであるから、次後の増築は容易になつたことと思う。
しかるに又もや無計画に等しき増築が、施行者の実施設計により始められている。
この円形校舎は動線にこだわり過ぎ、北側に寒い部屋が多く配置されている。中央ホールの出入口を閉めると一階全部が暖かくなるのであるが、常に開け放されているようだ。
机付椅子は作者の設計を模したもの。祈祷室の椅子及びその色は作者に無関係で室の感じを壊している。
『円形建築』日本学術出版社(1959年)








『円形建築』日本学術出版社(1959年)
『私学の創立者とその学風―日本私立中学高等学校連合会三十年史―』(1977年)
『梅花学園九十年小史』梅花学園(1968年)
『梅花学園百年のあゆみ』梅花学園(1977年)
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません