市立武蔵野三鷹地区保健衛生組合伝染病棟
市立武蔵野三鷹地区保健衛生組合伝染病棟
東京都武蔵野市
武蔵野三鷹地区保険衛生組合伝染病棟
設計 1955
施工 横田建設
面積 1230㎡(373坪)
工費 1,230万円(3.2万円/坪)
武蔵野赤十字病院内の依託病棟で同院長神崎三益博士の指導を受けた。厚生省より推薦され室蘭市及び大阪府八尾市にも逐次改良実施した。従つて平面図は八尾市のものを掲載して見て頂く事にする。
工費の詳細は巻末参照。雑誌“病院”1956-7(15巻1号)の作者説明に対し東大吉武助教授門下グループの反論あり1957-1(16巻1号)、又それに対し57-6(16巻6号)に武蔵野赤十字院長、58-4(17巻4号)に八尾市立病院長の各々使用者の立場から説明が出ている。武蔵野の場合は工事監理の不充分から仕上が作者の意志の如くならず甚だ粗末な感じとなつている。しかし木造より安価に出来ている点、又その後改良したものにつき―看護婦宿舎その他からも作者の意図を想像して頂きたい。
平面図については、要するに管理の容易に尽き、東大グループの反論中、代案である角形病棟にはない利点がある。即ち常時少人数の看護人で、集団発生に対処し易い、又幼児が多いので監視に便利な事等八尾には実際に起きた例が出ている。
しかし以上はいずれも作者初期の作品で、最近のデラックス型とも云うべき改造案もある。
伝染病棟は鼠、昆虫等の往来をなくする意味から、本館より独立させるのが望しく、小面積に収められる円形病棟が理想的である。
しかし患者のない時は日本の現状では他の患者も収容したくなるのは当然で三階位はTB患者に使用出来る如く、いずれの場合にも要求あり、設計者として工夫を要する所であり、傾斜路その他により解決した。
後記眼鏡型病院と共に在来法規が角形建物を対称にしているので一律には行かぬ所が多く、この円形病棟の例で案外支障がないどころか、却て工合もよろしいというので医療法及び建築物法の改変を促す素因ともなつたと聞く。
『円形建築』日本学術出版社(1959年)


武蔵野・三鷹地区保健衛生が造った武蔵野赤十字病院の伝染病棟(1955年)-武蔵野プレイス
『円形建築』日本学術出版社(1959年)
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