市立八尾市民ホール

市立八尾市民ホール

大阪府八尾市本町1-1

八尾市民ホール及び市庁舎増築
大阪府八尾市
設計 1957
施工 藤田組
面積 3220㎡(960坪)
工費 5,850万円(6万円/坪)
 八尾市は大阪の衛星都市として、人口が急増しつつある。市役所は模型に見る如く不整形の敷地で、右方が正門、白色の建物が旧市庁舎本館、円形は市民ホール、その後方即ち南に市庁舎の増築を配した。
 作者より前の計画ではこの逆、つまり北に庁舎南に公会堂をとる案があつた。しかし既に公会堂として敷地は他に予定してあり、今回は市民ホールとして、又市庁舎が更に手狭になつた折は三階に床を附ければ、立派に市庁舎に早変りする点が円形の妙味であるとして市議会の承認を得た。
 円形市民ホールは1400㎡(425坪)で一階に会議室、結婚式場、物品陳列室、図書館、玄関二ヶ所等、ニ~三階は公会堂になつている。冷暖房の装置はないが今の処支障はない。但し夏季映画にはユニットクーラーを必要とする。暖房はボイラー室及び煙突共設けてある。
 市庁舎は角形で1820㎡(551坪)、柱は二本で張間は9m、両端に2mづつ片持梁で突出した普通の構造で、戦前から外国雑誌(JOURNALS OF THE INSTITUTE OF BRITISH ARCHITECT ETC.)などによく出ていた方法で特に珍らしいものではないが、竣工後半歳以上も経つてから、これが〇〇構造の特許に抵触するといつて抗議が施工者宛に来た所から察すると案外評判は悪くないらしい。
『円形建築』日本学術出版社(1959年)

『円形建築』日本学術出版社(1959年)

その他,円形建築