法人武蔵野赤十字看護婦宿舎

法人武蔵野赤十字看護婦宿舎(築年不明、解体年不明)

東京都武蔵野市

武蔵野赤十字看護婦宿舎
東京都武蔵野市
設計 1955
施工 古久根建設
面積 600㎡(180坪)
工費 740万円(4.1万円/坪)
 前掲、高等看護学院と同時に設計着工、初め三階、一部四階の予定が、資金の都合で一階減らされた。平屋部分もコンクリート及びブロック造で、この方に却て案外工費がとられた。
 半円形の建物は前に鹿児島県鹿屋市より依頼を受けて市立小学校に二棟併列したものを実施した事があるので経験済み。西日が心配であつたが案外喜こぶ人もあつた。中央集約型は動線が便利な反面、朝など注意しないと騒々しくなり易い。これは平面計画で直せる。この後各地に四階建の完全円形宿舎を計八棟設計完工した。それらはいずれも音響的にもその他も改良されている。
 工費は半円形のみは430㎡(130坪)520万円でできた。勿論、今までのものすべての通り設備一切を含んでいる。その他の円形宿舎と同様、財源は金融公庫又は住宅公団より融資を受けたもの許り(立正交成会のものを除く)であるから、細かい規則や方式があつて、自由にならぬ点があり、自己融資のものより一般に高くつく。それでもすべてを含んで、坪当り4万円前後というので今の所、公庫、公団とも最低の工費として注目されている。因みに公庫の方が公団より多少自由で、技術に制約を受けないため、見栄えのよいものができる。
 金融公庫――武蔵野赤十字、横浜赤十字
 住宅公団――八尾市立病院、私立北品川病院(二棟眼鏡型)、恩賜財団母子愛育会(一階に幼稚園、研究所、上階は宿舎)、新潟県立加茂病院
 自己財源――立正交成会青年会館
 今のところ自己財源で建てた物は少ないが、他の木造住宅やコンクリートの病院等の例に徴し必ずよいものができる筈である。交成会の場合は表向きは非常に良い単価であるに拘らず、極めて粗悪な施工であり、実施工費は不明である。
『円形建築』日本学術出版社(1959年)

武蔵野赤十字病院

『円形建築』日本学術出版社(1959年)

円形建築,病院