大阪商業大学附属高等学校(現・大阪商業大学高等学校)

大阪商業大学附属高等学校(現・大阪商業大学高等学校)(昭和34年築、昭和57年解体)

大阪府東大阪市御厨栄町4-1-10

 池畔に映える四階建円型校舎完成

 創立三十周年の記念事業として、仮校舎の完成後直ちに本校舎の新築に着手したが、これがまた独創好きな谷岡理事長の発案になる四階建円型校舎というものであった。
 昭和三十四年七月一日に竣工したこの円型校舎は、直径二十九米、延建面積二五八八平方米で、一階に六室(普通教室二、会議室、図書保管室、図書閲覧室、使丁室)二階に六室(普通教室四、校長室、職員室)三階には普通教室六教室、四階は講堂で、音響、放送、映写施設が完備されている。
 商大附高型円型校舎の特色について谷岡登理事長は竣工式で次のように述べている。
 『新しい時代の、教育に応ずるため合理的な校舎が完成いたしましたことは、誠に欣快とするところである。
 この新型円型校舎は円型校舎の発明者ともいうべき、建築家坂本鹿名夫氏の設計であり、特に新機軸を出されたものである。つまり従来の円型設計では、中央を廻り階段として面白さを見せていたが、本設計では、
一、直径二十九米の大円形であるので、東西両側に階段を設け、階段の混乱を防ぐことができた。
二、各階の中央に広場を作った。中央にホールのあることは何かにつけて便利であり、生徒の休養の場所ともなる。
三、室内音響装置にも成功した。円形の音の響きはとかくむつかしいといわれているが、坂本氏の設計と大成建設の工事がていねいであったのでこれに成功した。
四、ツクエ、イス、教具一切は新化学製品を主として使用し、文化の先端をゆく美しい校舎を目ざして建設した。学校建築の一つの型として参考になれば幸いである。
五、地形に合せて、美しい楽しい学園を表現するため、高さ十九米の校舎の各階外側にエンジ色の帯をめぐらしたので、池畔に映えるその姿は学校を訪れる関係者に満足感を与えるであろう。』
 新校舎の落成式は昭和三十五年一月二十八日午前十時に行われた。式次第は次のとおり。なおこの日は例年にまして非常に寒い日であったと校務日誌に記されている。
  新校舎落成式 次第  昭和三十五年一月二十八日(木)午前十時
 1、開会の辞 2、国歌斉唱 3、学長挨拶 4、附属高等学校長式辞 5、祝辞 6、工事経過報告 7、感謝状贈呈 8、校歌斉唱 9、閉会の辞 以上
『谷岡学園五十年史』谷岡学園(1978年)

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大阪商業大学高等学校

『谷岡学園五十年史』谷岡学園(1978)